本について書いてみた。〜読書ファイル その1:21 Lessonsとジャレド・ダイアモンド〜
こんにちは。
今日は何だか風が強い…。洗濯したばかりのタオルがベランダに落ちて凹みました。
Shimnです。
一つ前の投稿ではゲームについて、僕の”モンハン愛”について書きましたが、
小さい頃から本を読むことが好きだったので、最近読んでる、読んだ本についても、
書いてみようと思います。
タイトルに書いた「21 Lessons」は、アメトークの「読書芸人」でフォーカスされてたので、多くの方がご存知かと思う言わずもがなのビッグタイトル、
「サピエンス全史」のユヴァル・ノア・ハラリさんの最近の著作です。
我々人類の抱える共通難題を大きくは三つに分け(テクノロジー、政治面、テロや戦争)、
氏の持つ知識やファクトから鋭い見解を聞かせてくれています。
難しい事書くと自分でもよく分からなくなってしまうし、どこかしら知識をひけらかし気味、そんな文面になってしまいがちなので僕が受けた作品の全体像と現時点での感想を書くと、
・人類全体が進んでいく世界の未来像
・そして、その未来像の悪い方向に向かうのを防ぐのはどうしたら良いか
→ユヴァル節が至る所で炸裂していて好きな方には読みつつニヤリしてしまう。
・”ナショナリズム”の在り方の切り口とその考え方が、斬新だった。
→ナショナリズム、ざっくりは”国民・民族を重視する考え方”って感じに近いんでしょうか。
イスラエル出身のユヴァルさんが作品の中で言う”ナショナリズム”は、
冷ややかに見つつも故郷に対する愛が滲んでいる様に僕は感じました。
現在のユヴァルさんの専門は世界史とマクロヒストリー(歴史の究極的な法則性を探究し、長期的・巨視的な傾向を見出そうとする学問)との事ですが、このマクロヒストリー的見方が、
前述の”鋭い見解”の元になっているのか、そんな風に思いました。
サピエンス全史は初めから終わりまで、変わらないテンションで読み続ける事ができて、
読み終えた後、胸に去来したのは、
「知の充足」
感じた気持ちを書くとこんな表現がぴったりかなと思いました。
知らなかった事を教えてくれる充足感。そして、宗教について”禁忌”とも言えるような、
事を書いている章があり、出身はユダヤの聖地イスラエルでしょう。。。
「こんなこと書いても大丈夫なんかな、イスラエルでは…。」
と一人勝手に心配もしました。
全史の後に出された「ホモ・デウス」については、、、。うーーん。。。
サピエンス全史の時みたいに「もっと知りたい!教えてくれよアニキ!!」って、
感じはあまりしなかった。
・・・のは全史が人類史の全域に渡る調査に基づいた、謂わば、
”ファクトベース”の話だったのに対し、「ホモ・デウス」の話はこれからの事、
”未来予想”な感じの話で且つ、最新のテクノロジーを網羅的に知っていて、
その業界に自分が居たなら違う捉え方もできたかもしれませんが、全くの”他人ごと”、
そんな風に感じてしまったので読み終えはしましたが、全史みたいにもう一回読んだりは、
しなかったんですよね。21Lessons後だとまた違った気づきもあるかもなんで、
今度また読んでみようかしら…。
ユヴァルさんが影響を受けた人物として、ジャレド・ダイアモンドさんが知られていますが、
「銃・病原菌・鉄」は始まり方が秀逸でした。
「文明崩壊」は読んでいないのですが(買ってはいるwww)、その後、2019年に出された、
「危機と人類」
かなり面白かったです!!本当に!!!会う人皆んなにお勧めしてます。
自覚しているのは小学生時。
世界史も日本史もヨーロッパ史も、世界の色んな国の偉人、国の成り立ち、
”歴史”が好きだった僕はこの本にどハマりして一気に読んでしまいました。
読書のスタイルは人ぞれぞれあると思いますが、僕の読書スタイルは主に3つ。
- 1:ソファに腰掛け読む/じっくりスタイル
- 2:ソファに寝ん転がって読む/リラックスタイル
- 3:布団に入って両手を前に突き出し、顎を枕に置いて力尽きるまで読む。
3の燃え尽き型はもって15分位ですね。なので15分おきに寝返りの様に体勢変わります。
そんなことはさておき、ジャレドさんの作品で一番好きなこの本の内容は、
人類の歴史って”闘争の歴史”だと僕は勝手に思っていて、闘争には勝者と敗者がいて、
日本という島国であれば負けても支配者、為政者が変わるだけで生活様式を一変させる様な、
自らのアイデンティティーを根こそぎ持ってかれる様な事は無かったんじゃないか。
と、これまた勝手に思っています。
皆んな同じ領土の、”同じ島国に居る人間”。
7世紀後半の国際関係から生じた国号である日本は、その当時から江戸時代、
それぞれ自分の生まれた土地の方が誇りというか、アイデンティティを持ってたみたいです。
土佐出身、薩摩出身…etc。日本国民、日本人とかいう心情はあんま無かったみたいですね、
江戸幕府の要人や特命を受けて海外へ留学した人たち以外、浦賀沖に黒船が来るまでは。
共通の敵=外国人が居たから日本は一つになったのかな。と言うのは僕的勝手な解釈。
ジャレドさんのこの「危機と人類」、作品中には上記、日本の転換点になった幕末、
ペリーの来航と開国→維新→新政府樹立の激動の期間、チリの軍事クーデター。
中でも一番面白く、胸が熱くなったのはソビエト連邦に侵攻されたフィンランドの章です。
江戸時代の侍にも似た心情、勝手に親近感を覚えました。
上下巻、面白さゆえにすぐに読めると思います。
上で書いた本、作者たちを知ったきっかけ、それは、
毎年夏と冬に愛書家で知られるビル・ゲイツ氏がお勧めの本を紹介してくれてるんです。
その動画を見て知って、実際に読んでみたら面白い本ばかりだったので何年か前から、
夏と冬の訪れ前にビル(友人の様に呼んでみた)の動画をチェックし、
次は何を、どんな本を読むか決めてます。
あなたは僕のこと知らないけど、僕はあなたのお勧めしてくれた本を何冊も読んでる。
ビル、ありがとう。
2022年の夏のオススメがアップされる前に、2021年11月末に紹介されて、
昨年12月16日に発売された「火星の人(映画は”オデッセイ”でマット・デイモン主演)」の、原作者であるアンディ・ウィアー最新作、
「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
が激烈面白そうなので今度読んでみようと思います!
オデッセイ、ラスト泣いちゃいましたもんね。。。良い映画だった。
Amazonで買うのは楽だけど、書店の、本屋の雰囲気が好きです。
と言うわけで、ちょっと本屋へ散策行ってきます。それではまた!